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循環器の分野では心臓カテーテルについても同様の構造がある。日本の循環器内科医は優秀である。急性心筋梗塞がくると、夜中だろうがなんだろうがさっと集 まり匠の技で詰まった血管を通していく。ところが原材料費が異常に高くカテーテル代とステント代で200万円程度かかることもざらである。夜間に何人も集 まって生命を救ったことに対する技術料(手術料)はたったの22万円程度のもので、これとて医師がもらえるわけではない。1回呼ばれると5000円程度の 報酬であるところはざらである。
医療側としては、これだけ使っているのだから市場原理にのっとって安く輸入して、きちんと技術料を払ってほしいが、厚労省はこの部分でタフに交渉をしてく れる気はないらしい。高いデバイスを使わせて、人件費を抑えて帳尻を合わせている。高額な医療費はほとんど病院を素通りして企業に流れていく。医師には働 いた分の報酬さえきちんと支払われていない。原価計算をしていない保険点数を責めるべきか、営利企業を責めるべきか。いずれにせよこれを世に問う術がな い。
医療は公定価格と営利目的の企業の論理の狭間に落ちたままの業界である。
医療は宣伝ができない、儲けてもいけない、患者さんから受け取る金額は決められている、箸の上げ下ろしまで厚労省から指図される。反面、その公定価格は原 価計算したものではない、国がなんとなく決められてきたものである。ある分野に競争相手が少なければ、医療機器の売値はその企業の独壇場である。オリンパ スがいい例だ。内視鏡業界で圧倒的なシェアを誇り値引きはしない(らしい)。一度売れば消耗品からメインテナンス代まで努力せずとも売れ続ける。医療機関 の赤字は関係ない。オリンパスでは内視鏡部門での黒字を他部門の赤字に回していた。高く売られたしわ寄せは医療機関が一方的に負う。
実際の例を挙げる。今あるX線装置とCRで骨塩定量測定できますとCR導入企業から宣伝された。それならと会って話を聞いてみた。導入のスタートキットに 2万円だった。ところが、メインテナンス契約に最低月8000円、さらに検査するたびに800円をその企業に払えという。患者さんから受け取れる代金は1 検査1400円のものである。これでは月14人検査してもプラスマイナス0。必要のない検査を無理やりすることはできない。どうしてこんなひどい提案をす るのかと問うと、おっしゃる通りです、すみませんと言って帰って行った。
via:Vol.372 「歪む医療」-医療の現場から- (その1/2) - MRIC by 医療ガバナンス学会
http://medg.jp/mt/2012/01/vol37212.html
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ふえぇ…ここまで読んでくれてありがとうだよぉ…