モンゴル軍がやって来た頃のロシア史の歴史記述において、ある都市の被害が、実際は、一般的な戦争ではよくある程度の損壊であり、その後経済活動を続けることができるほどだったにもかかわらず、その後の歴史書で増幅されて徹底的に破壊を受けたように記述されているものがある。
また、経済的に人々の生活を脅かすような重税をかけられたわけでもなく、発展を享受できていたのに、「タタールのくびき」の中で苦しい生活を余儀なくされたと記され、この支配が、実際は間接支配だったにもかかわらず、その後の専制的な体制を作り上げるのに大きく影響したとされるのが一般であった。
しかし、ここ20年、イデオロギーから自由になってからのロシア人研究者自身によるロシア歴史研究において、「くびき」を否定するような事実が明らかになってきている。
それにもかかわらず、歴史教科書は、全く以前のままであることが、この会議においてモンゴル人の歴史研究者に問題とされたのである。
チンギスハン崇拝は日本が作った? 21世紀のグローバル社会から見たモンゴル帝国
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Author:たくあんまりさ
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