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思いついたので製造現場から見る電力問題とか
金属加工・製造現場にいると、今の省エネがすべてまやかしと言うか、やっても意味が無い事にしか見えない。だって家庭だの事務職仕事で節電しても、莫大な電力を食う場所がある。金属加工の現場だけはどうあがいても節電できない。
だって、金属加工は、金属に対してエネルギーによる力を与えて、塊を潰したり形作ったり穴開けたり打ち抜いたり曲げたりするし、溶接機なんて100Aとか余裕で使うすごい現場。プレス機も油圧だろうとポンプ回すし電動ならなおさらモーターの出力=加工能力。
で、なんで電気でやるかと言うと、エネルギーとしての効率を上げていった結果。ボイラー炊いて蒸気起して…を個別の工場でやるよりも1か所で大規模なエネルギー作って送った方が効率が上がるし取り出せるエネルギー量も多いし無駄が無い。
そして、これが重要だけれども、なんで電気食ってまで大量の加工機動かして製品作ってるかと言うと、現代の生活を支える為でもあるけれども、よく考えると実は機械自身も生きる為に製品を作ってる。会社とかじゃなくて機械自身の。
何故かと言うと、現代の生活で身近にある電化製品の回路に積まれてる回路素子や集積回路のリード、足はプレス機でパンパン打ち抜いて作ってる。勿論プレス機にも積まれる部品。
で、何μだかの精度で打ち抜くプレス機には、クリアランスが極めて小さい精密な金型がセットされる。この金型を加工するのに放電加工が無ければ加工不能。放電加工は切断する場所の材料をプラズマ化させてカットするが、精密な座標点制御は勿論コンピューター。
そしてそれだけだとガタガタなので研磨仕上げする。無論マイコン制御。何枚か重ねて金型にするので穴がずれると困るから固定するノックピンを埋め込む穴も高精度で開けなければならない。マシニングセンタとか使ってやるとこれもマイコン制御。
回路素子を作る為の機械自身が回路素子が必要と言う、回り続けないと一気に後退してしまうのが、この現代社会を支える為に必要…と言うか、近代化自体がこうして自らに必要な物を自分で作ってきた。
現代社会の生活水準下げれば電気減らして行けるとか言ってるけれども、巷に電化製品が存在し続ける限り、機械は動き続けるから節電の意味無し。だって製造現場が電気ないと物作れないから。
じゃあ製造現場の水準落とせばどうなるかと言えば、現代社会が恐ろしいほど巻き戻されてしまう。だって、電気を使わずに一体何を使って加工しろと言うのか。精度は制御の容易なモーターと人間の感覚を超えたセンサーと集積回路によってここまで来たのに。
電気を使わない製造→精度が出ない→部品が大型化・低密化→製品が大型化・低スペック化…そうしてどんどん電化製品が無くなっていく。だって電気が自由に使えなければ集積回路にも論理回路にも使われる超小型緻密部品が作れない→抵抗とコンデンサとコイルで出来る物だけになっちゃう
原発も無くして電気が減れば、作る物も作れないから昭和40年代まで生活水準が巻き戻るんじゃないかな?だってマイコンもチップ部品も作れないんだったら使える物で作らないといけないし。勿論今ある携帯やPCなんて作れなくなる物の筆頭だよ!
現代社会を支えるコンビニだって消えるだろうね、だってPOSシステム自体が消滅しちゃうし。ATMだって無くなるだろうし宅配便だってあるのかすら怪しい。コンピュータに支えられたシステムだから。
そう言った事が起こる可能性を考えて、その場合のメリットとデメリットをちゃんと考えて原発反対原発減らせ電力減らしましょうとか言ってるのだろうか?電気を使ってるのがサラリーマンだけじゃないんだぞ。
原発は危険かもしれないけど、今のマイコンにあふれた便利なユビキタス社会に慣れてしまった以上、その水準を破壊してまで原発を無くせと言うのは、無理なような気がする。
PanthertypeF
via:製造現場から見た電力問題 - Togetter
http://togetter.com/li/242670
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ふえぇ…ここまで読んでくれてありがとうだよぉ…